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こころのはなし

うつはありふれた病気です

大うつ病障害の有病率右のグラフは、大うつ病性障害の有病率に関するこれまでの報告をまとめたものです。

すべての報告で、疾病の有無はDSM-V-R(精神疾患の診断・統計マニュアル第3版、改訂版)診断基準を基に判断されています。大うつ病性障害の時点有病率は1〜5%、12ヵ月期間有病率は4〜12%、生涯有病率は13〜17%と、各報告でほぼ一致した値となっています。

また、性差に関しては、男性の有病率が5〜12%、女性が10〜25%であり、各報告で共通して女性が男性の約2倍有病率が高いことが示されています。

(注)評価方法:CIDI(Composite International Diagnostic Interview)を使用し、疾病の有無はDSM-V-R診断基準を基に判断しています。 野口俊文ほか:臨床精神医学 29(8):823, 2000

 

一般診療科を受診する患者さんの約10人に1人がうつ病でした。

  全参加国
(n=5,447/25,916)
長崎
(n=336/1,555)
何らかのICD診断 21.1% 14.8%
うつ病 10.5% 3.0%
パニック障害 1.1% 0.2%
広場恐怖 1.5% 0.0%
神経衰弱 5.5% 3.4%
心気症 0.8% 0.4%
全般性不安障害 7.9% 5.0%
アルコール依存 2.7% 6.2%
身体化障害 2.8% 0.1%

長崎大学がWHOと実施した国際共同研究において、ICD-10診断スケールを使用した「一般診療科における精神障害患者の医療状況」(右表)では、一般診療科を受診する患者さんのうち、全参加国では21.1%、長崎では14.8%が何らかの精神疾患に罹患していることが報告されています。

そのうち、うつ病の罹患率は、全参加国が10.5%、長崎は3.0%でした。長崎でのうつ病の罹患率は、全参加国に比べると低いように思われますが、うつ病は、高頻度でパニック障害などの不安障害を合併するため、一次診断に現れないうつ病が隠されている可能性があります。

(中根允文:精神神経学雑誌 97(7):471, 1995)

 

うつ症状の方の多くは、体の症状で、内科を受診します。

1998〜2000年の3年間に心療内科を受診した患者さん330例のうち、うつ症状を主訴に認めるか、またはSDSが45点以上を示した161例をうつ症状群として調査検討しました。その結果、うつ症状群の患者さんが初診診療科として受診した科は、内科が最も多く64.7%でした。この調査からも分かるように、うつ症状を呈する患者さんの多くが身体症状を主訴に内科を受診しています。

対象:心療内科のプライマリ・ケアにおける初診患者330例のうつ病実態調査。
self-rating depression scale(SDS)45以上を示した患者161例の初診診療科 (三木 治:心身医学 42(9): 586, 2002)

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